2020年の紙のラブレター
時は2020年ー
私は女子高生。
最近好きな人ができた。
凄く大好きな人。
どうしよう…どんどん好きが増していくよ……
この想い、どう伝えたらいいんだろう。
…さて、2020年の今、世間ではスマートフォンが主流となっていた。
そして情報の伝達方法も一種のアプリ、LINEが制覇していた。
気軽な文だけでなくスタンプ、絵文字、など思いを伝えるのに便利。通話もできちゃう。
でも、あの人への想いって、こんな伝え方でいいの?
そこで私は紙のラブレターを書くことにした。
けれどもこの頃ずっとスマートフォンの機能に頼りっぱなしだった。漢字とか言い回しとか…。
…でも…でも…でも……!……自分の言葉で、自分の手で、そして自分の字で伝えるんだ!あの人への愛を!
こうして一晩中書き込まれた手紙は愛された人に送られた。
正直結果はどっちだっていい。自分の想い全てを詰め込めることができたのだから。
それに伝えたい愛も、字がそれを運んでくれる。
後はあの人が決めること。
私はベストを尽くした。